はてのえす

時には深く多趣味な人生を歩んでいます

平林 初之輔 秘密
海野 十三 三十年後の東京

江戸川乱歩さんの『赤い部屋』を読んでみて

ロウソク

 

 

 

 

読者のみなさん こんにちは

今回は

江戸川 乱歩 著

Edogawa, Ranpo

赤い部屋

 

を拝読させて頂きましたので

筆者の感想や、感じた事を記事に

していきます。

 

『赤い部屋』

青空文庫で読むことが出来ます。

オススメです

www.aozora.gr.jp

 

 

 

今回の作品ではとある

『トリック』

使用されています。

狐につままれたような

気持ちになること、間違いないでしょう。

 

また最後には緊張感が一気に

解き放たれてある意味

【爽快感】が読者を襲います。

内容を読み進めていくと

少し目を逸らしたくなるような

場面もあります。

 

しかし、それすらも

手玉に取られているような

計算された文章構成

なっており読み終えた時には、きっと

もう1度読み返したくなるでしょう

 

この作品は

40分程度で読み終える

ことが出来ます。

 

 

 

今回の記事において作品の内容に

 面が多くなっています。

 先に江戸川乱歩 赤い部屋

 に目を通して頂けると安心して

 読むことが出来ます。 

 

 

 

 

 

あらすじも含めて

 

簡単なあらすじ

日常の刺激だけでは収まらず

【異常な興奮】を求めて集った

7人の人間たち。

その場所は太い蝋燭の明かりが

ゆらゆらと揺れており

四方八方を【赤色】の布で

覆っている。

名の通り【赤い部屋】

そこに新米の主人公が

新入会の儀式の場を使い

今までの【退屈を解消】

してきた話始める…。

 

という感じです。

 

【赤い部屋】という

不気味さを持たせつつも

その部屋の中で

どんなことをしているのか

興味をそそられる

あらすじです。

 

 

 

実際、その部屋の中で

これまで行われてきたのは

【異常な興奮】を満たす

何かでありまして…。

知りたいような

知りたくないような

そんなギリギリのラインの

雰囲気が最高ですね。

 

 

 

 

異常な空間の最後

 

 

【赤い部屋】で話される

内容は通常であれば

非難や卑下の対象です。

 

 

 

しかし、主人公が話す内容に

他の人物は興味津々です。

その空間だけで

行われる常識

 

【異常な興奮】こそ

求められる空間

 

くるり

180度回転した世界観に

圧倒されます

しかしいずれの人物も

人間であることに変わりはありません。

 

 

 

最後の場面では

【異常な興奮】を最も求めていたはず

なのに【手玉に取られ】

落ち着かない感情が彼らを

包み込んでいます。

ピストル



非日常感

 

 

結局のところ

彼らは

非日常間を楽しみたい

という、時折出てくる

感情を満たしていただけだと

筆者は思います。

 

目の前の現実から目を背けたい

 

 

 

そういう感情もあるのかもしれません。

それを1番に理解した上で

神妙にトリックを張り巡らせた

主人公こそがあの場で

最高の非日常感

を味わっている図式となります。

 

 

 

きっと自分たちが

求めていたのはまやかしであって

それを''空間''の描写で終える

表現の仕方は本当に最高です。

 

 

最後に

 

 

プロバリティー犯罪

=犯行がバレずに完全犯罪とすること=

 

そのテクニックが存分に味わえる

素晴らしい作品【赤い部屋】

紹介でした。

もちろんオチの部分は

作中でしっかりと解説されていますので

モヤモヤすることなく、

読み終えることが出来ます。

 

 

 

今回はあえて登場人物の心境

おもきを置いて記事にしています。

筆者の視点で書いていますので

読者の方それぞれの見方や意見が

あると思います。

それも含めて楽しめる作品とも

言えるでしょう。

 

読み終えてから

もう1度読んでみると

より鮮明に情景が目に

浮かんできます。

 

お時間あれば是非、2度読んで

みてください。オススメです。

 

朗読はこちら


www.youtube.com

 

ここまで読んで頂き

ありがとうございました。

またどこかでお会いしましょう。