はてのえす

時には深く多趣味な人生を歩んでいます

平林 初之輔 秘密
海野 十三 三十年後の東京

蘭郁二郎さんの『睡魔』を読んでみて

睡魔

 

 

 

読者のみなさん こんにちは

今回は

蘭 郁二郎 著

Ran Ikujiro

睡魔

 

を拝読させて頂きましたので

筆者の感想や、感じた事を記事に

していきます。

 

『睡魔』

青空文庫で読むことが出来ます。

www.aozora.gr.jp

 

 

 

家事や仕事、勉強中に筋トレの最中

突然の睡魔に襲われた

経験はありませんか?

多かれ少なかれ一度はあると思います。

 

疲労が溜まっていた

夜更かしをしてしまった…

 

様々な理由があると思いますが

もしかするともっともっと

違う理由なのかもしれません。

今回の作品では睡魔が強烈な

恐怖として描かれています。

内容はミステリアスであり

作中の『睡魔』の正体とは

何なのか?

とても惹きつけられていきます。

 

この作品は

30分程度で読み終える

ことが出来ます。

 

※今回は記事において、最後のネタバレは含みません。

 

 

 

 

 

 

身近の恐怖

 

 

東京の街中で【ぱたりぱたり】

倒れて眠り、そして目を覚ますことがない。

謎の奇病が流行しているのが『睡魔』

という作品の舞台となります。

 

生物である以上、睡眠というのは

生命活動を維持する上で必要不可欠な

【行動】です。

 

その【行動】奇病の症状として

現れるのです。それも急に

隣で座っている人

すれ違う少年

一緒に働いていた仲間

 

誰しもがその可能性を持っている。

 

 

 

想像しただけでも、

なかなかに恐ろしいと思います。

その身近な【行動】

恐怖とすり替わる体験が

この作品の入り口であり

醍醐味であると筆者は思います。

 

 

共生の彼ら

 

 

はるか昔から我々と共生してきた

『犬』物語の鍵

握っています。

 

彼らは同じ空間にいても

違う感覚の中

生活しています。

 

きっと我々が普通だと

思う物々でも

『辛い』と感じることが

多々あることでしょう。

そこが今回の作品の

重要な『要素』を担っています。

 

ただ可愛いだけじゃない。

その彼らの個性、実力に

我々は何度も救われてきた

のかもしれません。

犬

 

 

点と線

 

 

短編であるが故に内容自体は

コンパクトにまとまっており

とても読みやすいです。

 

それでいて読者に

次の展開を楽しみにさせてくれる

端々に【点】がたくさん

盛り込まれています。

 

最後に『睡魔』は何なのか

答え合わせが待っています。

読者の思う点が

しっかりと線で繋がって

いくことでしょう。

 

 

 

中にはまとまりがなく

読者を置いてけぼりに

してしまう作品も多い中で

こちらの作品は

そこを忘れていません。

 

きっと『なるほど』

すっきりした気持ちで

読み終えることが出来るでしょう。

 

 

最後に

 

 

上記でも触れていますが

こちらの作品は

日常の『睡魔』

特別な意味を持たせて

キーワードとしています。

 

これを紐解いていくと

筆者は普段、

何気なく行っている行動には

実は大きな意味があるのではないかと

ふと思いました。

 

どこかに出かける

ブログを更新する

筋トレをする など

 

すでに習慣となりつつある行動は

本当は特別で

贅沢なんですよね。

日常に隠れているけど

実は様々な角度で見ると

特別な意味を持つ

それを忘れてはいけない。

 

筆者はそのような

メッセージをこちらの作品から

受け取りました。

 

作品の意図とは本当は違うのかも

しれませんがそう思える

機会をくれたこと

振り返る時間をくれたこと

に感謝をして、この記事を終えたいと

思います。

 

是非、読者の方も『睡魔』

読んでみて日常に隠れる『意味』

探してみてください。

 

ここまで読んで頂き

ありがとうございました。

またどこかでお会いしましょう。